教室に正義を! 1

今日は5月10日、土曜日です。




今回は「現代のいじめの特徴」について記します。




このごろの報道を見ていると、日本でも世界でも

「いじめ」であふれているように感じます。




報道を見聞きするだけで嫌になるくらいたくさん。




学校も「いじめ」がなくなるようにと努力してい

るのですが、困難な状況が続いています。




いろいろな書籍も出ています。



今回は、諸富祥彦さんの

「教室に正義を!いじめと闘う教師の13か条」

をもとに書きます。






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☆現代のいじめ


 諸富祥彦さんが、この本を書き表した目的は、


  ① どうすれば、いじめられている子を救う

   ことができるのか 


  ② どうすれば、いじめを許さない「正義の

   子ども」を育てることができるのか


の2点を明らかにするためだといわれます。







〇 いじめられている子の特徴


 いじめ問題が根深いと感じるのは、「強い自己

否定」をともなうことが多いことです。



 いじめられて辛い思いをしているのにもかかわ

らず、辛さをひとりで抱えて、だれにもいじめを

相談しようとしないことです。



 相談しようとしないわけには、主に次の3つが

あります。



  ① 親に迷惑を掛けたくない、心配させたく

   ないから


  ② 親や先生に言うと、もっといじめがひど

   くなると思っているから


  ③ 言うと、自分がいじめられていることが

   周囲に知れてしまい、その事実が固定化さ

   れてしまうのがこわいから




  納得できる理由ばかりだとわたしは感じます。



 「親や先生に知らせればいいのに」



 確かにその通りですが、自分がその立場になれ

ば、そう簡単なことではないと思います。




 さらに辛く感じるのは、苦しさを抱えたまま無

理にでも学校に通い続けることです。



 休むと楽になるのに、と思いがちですが、諸富

祥彦さんは通い続けてしまう、次の2つの理由を

あげています。



  ① 学校を休むと「親にちくった」と思われ、

   さらにいじめがひどくなるのではないかと

   不安に感じるくらいに追い詰められている

   から


  ② 学校をしばらく休んだ後、他の子にどう

   見られるかが怖こわいから















 いじめられている子が、いろいろなことに気を

遣っていることが分かります。



「ぼくが子どもの頃にもいじめはあった」

という方も多いのですが、いじめの中身は大きく

変わっています。



諸富さんの考えの続きを、これからも書いていき

ます。
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